2021年度ALSOK杯王将戦 結果まとめと予想! [渡辺王将-藤井竜王]

将棋
ほねほね
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こんにちは!

大学院生のほねほねです。

今回は、2021年度第71期ALSOK杯王将戦 (主催:毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、特別協賛ALSOK) の出場者、結果まとめおよびタイトル戦の結果予想をしてみたいと思います。

第71期ALSOK杯王将戦に興味のある方の参考になればうれしいです。

王将戦の概要

王将戦の概要

将棋の8大タイトルとして、竜王戦名人戦王位戦王座戦叡王戦棋王戦王将戦棋聖戦があります。

そのうちの一つ、王将戦は2021年で第71期を迎えます。

持ち時間はタイトル戦が8時間、挑戦者決定リーグが4時間、予選が3時間です。

タイトル戦は持ち時間が長く、2日制で行われます。

長考派の棋士の方に有利に働くのかと思います。

永世資格については、通算10期獲得で永世王将の称号を得られます。

羽生善治九段 (通算12期獲得) が永世王将の資格を持っています。

全棋士で行います。一次予選・二次予選をトーナメントで行い、その勝ち上がり者とシード棋士4人でリーグ戦を行います。

リーグ戦で同率首位の棋士が複数出た場合は、原則として順位上位2名の棋士によるプレーオフとなります。

王将とリーグ優勝者が、例年1月から3月にかけて七番勝負を行います。

https://www.shogi.or.jp/match/oushou/

過去10年の王将戦

王将戦の概要

過去10年の王将戦の結果です。

  • 2011年 久保利明王将-佐藤康光挑戦者 佐藤挑戦者が4勝1敗で奪取 (通算2期)
  • 2012年 佐藤康光王将-渡辺明挑戦者 渡辺挑戦者が4勝1敗で奪取 (通算1期)
  • 2013年 渡辺明王将-羽生善治挑戦者 渡辺王将が4勝3敗で防衛 (通算2期)
  • 2014年 渡辺明王将-郷田真隆挑戦者 郷田挑戦者が4勝3敗で奪取 (通算1期)
  • 2015年 郷田真隆王将-羽生善治挑戦者 郷田王将が4勝2敗で防衛 (通算2期)
  • 2016年 郷田真隆王将-久保利明挑戦者 久保挑戦者が4勝2敗で奪取 (通算3期)
  • 2017年 久保利明王将-豊島将之挑戦者 久保王将が4勝2敗で防衛 (通算4期)
  • 2018年 久保利明王将-渡辺明挑戦者 渡辺挑戦者が4勝0敗で奪取 (通算3期)
  • 2019年 渡辺明王将-広瀬章人挑戦者 渡辺王将が4勝3敗で防衛 (通算4期)
  • 2020年 渡辺明王将-永瀬拓矢挑戦者 渡辺王将が4勝2敗で防衛 (通算5期)

第71期ALSOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦出場者

第71期ALSOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦出場者についてまとめてみました。

渡辺王将への挑戦権を獲得されるのは誰でしょうか?

永瀬拓矢王座

永瀬王座は2021年9月25日現在で29歳で、王座2期、 叡王1期の通算3期タイトルを獲得されています。

永瀬王座は現在、木村一基九段との王座戦も戦っておられます。2021年9月25日現在では2勝1敗と防衛まであと一勝に迫っています。

竜王戦でも挑戦者決定戦まで進んでいて、挑戦者決定戦で藤井聡太三冠に惜しくも敗れてしまいました。

前年の2020年には王将戦の挑戦者となりましたが、渡辺明王将に2勝4敗で敗れ、初の王将のタイトル獲得はなりませんでした。

今年も挑戦者になられて、タイトル獲得されるのか注目です。

豊島将之竜王

豊島将之竜王は2021年9月25日現在、31歳で、竜王2期、名人1期、王位1期、叡王1期、棋聖1期の通算6期タイトルを獲得されています。

28歳の時に初タイトルの棋聖を獲得されています。

その後、令和初の竜王、名人の同時保有者となりました。

2021年は藤井聡太三冠と王位戦叡王戦とタイトル戦を行い、王位戦は1勝4敗で挑戦失敗、叡王戦は2勝3敗で防衛失敗となってしまいました。

さらに竜王戦でも藤井三冠と対戦することが決まったので、2つのタイトル戦の借りを返してほしいと思います。

王将戦では過去二回挑戦者になられていますが、いずれも久保利明九段を相手に、獲得を逃しています。

今年は挑戦者になられて初めて王将を獲得されるか注目です。

(追記2021年12月14日現在、竜王失冠により豊島九段となる)

羽生善治九段

羽生善治九段竜王7期、名人9期、王位18期、王座24期、棋王13期、王将12期、棋聖16期の通算99期タイトル獲得をされており、歴代一位です。

羽生九段は27年以上もの間タイトルを保持され続けてきましたが、2018年度の竜王戦で広瀬章人挑戦者に敗れ、無冠となりました。

1996年には史上初の七冠独占を達成し、2017年に史上初の永世七冠を達成されました。

50歳を過ぎた2021年9月25日現在においても、順位戦A級、竜王戦1組というのは超人的です。

王将戦においても通算12期獲得されていますが、2008年を最後に獲得できていません。

13年ぶりの復位と通算100期タイトル獲得なるか注目です。

広瀬章人八段

広瀬章人八段は2021年9月25日現在、34歳で、竜王1期、王位1期の通算2期タイトルを獲得されています。

順位戦でもA級で、通算8期在籍の実力者です。

王将戦では2年前の2019年度に初挑戦されていますが、渡辺明王将に3勝4敗と惜しくも敗れてしまい、タイトル獲得はなりませんでした。

今年2年ぶりの挑戦、そして王将初獲得なるか注目です。

藤井聡太三冠

藤井聡太三冠は2021年9月25日現在、 現在19歳で、王位叡王棋聖の三冠を保持し、通算5期タイトルを獲得されています。

2021年は、すでに王位戦叡王戦とタイトル戦を行っており、いずれも豊島将之竜王との対戦で、王位戦では4勝1敗で防衛、叡王戦では3勝2敗で奪取と勢いが止まりません。

歴代最多連勝記録、史上最年少タイトル獲得、史上最年少九段等の記録を更新しています。

前年の2020年では王将リーグで3勝3敗でリーグ陥落となってしまいましたが、見事1年でリーグ復帰を果たされました。

初の王将獲得なるか注目です。

(追記 2021年12月14日現在、竜王も獲得、藤井四冠に)

糸谷哲郎八段

糸谷哲郎八段は2021年9月25日現在、32歳で、竜王1期獲得されています。順位戦はA級です。

2014年度に竜王を獲得した際は、当時3組に所属されていました。

そこから挑戦者決定トーナメントで、上の組に所属している強豪を倒していき、見事獲得されました。

早指しが得意で、持ち時間10分のNHK杯でも決勝進出の経験があります。

渡辺明王将への挑戦権を獲得できるか注目です。

近藤誠也七段

近藤誠也七段は2021年9月25日現在、25歳です。タイトル挑戦および獲得経験はありません。

勢いのある若手として知られ、前年には王位リーグ参加を果たすなど、タイトル獲得に向けて前進されています。

悲願の初タイトルなるか注目です。

第71期ALSOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦 結果

2021年12月16日に追記しました。

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永瀬拓矢王座 ○ 羽生●豊島●近藤誠○広瀬○糸谷○藤井聡
豊島将之九段 ● 広瀬 ○永瀬 ● 藤井聡 ○ 糸谷 ● 羽生 ● 近藤誠
羽生善治九段 ● 永瀬 ○ 広瀬 ○ 近藤誠 ● 藤井聡 ○ 豊島 ○ 糸谷
広瀬章人八段 ○ 豊島 ○ 糸谷 ● 羽生 ● 永瀬 ● 近藤誠 ● 藤井聡
藤井聡太四冠 ○ 糸谷 ○ 近藤誠 ○ 豊島 ○ 羽生 ○ 広瀬 ● 永瀬
糸谷哲郎八段 ● 藤井聡 ● 広瀬 ● 豊島 ● 永瀬 ● 近藤誠 ● 羽生
近藤誠也七段 ● 藤井聡 ○ 永瀬 ● 羽生 ○ 広瀬 ○ 糸谷 ○ 豊島
参照https://www.shogi.or.jp/match/oushou/71/hon.html

第71期ALSOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦では、藤井聡太四冠が5勝1敗の成績で渡辺明王将への挑戦権を獲得されました。

つづいて、 永瀬王座 、羽生九段、 近藤誠 七段 が4勝2敗という成績で続き、王将リーグ残留を果たしました。

豊島九段、 広瀬八段、 糸谷八段は王将リーグ陥落という結果になってしまいました。

順位戦A級に在籍する3人のトップ棋士がリーグ陥落ということで、リーグ残留というのもとても高いハードルということが分かります。

今回のALSOK杯王将戦ではタイトル保持者と挑戦者で立場を入れ替えての対局になりますが、 渡辺明三冠が、これまで登場したタイトル戦すべてで防衛、奪取を果たしている藤井聡太四冠の勢いを止められるのか、注目が集まります。

第71期ALSOK杯王将戦 結果予想

王将戦結果予想

ALSOK杯王将戦結果予想をしてみます!

2021年度 渡辺明三冠 ( 名人 , 王将 , 棋王 ) と藤井聡太四冠 (竜王 , 王位 , 叡王 , 棋聖 ) の対戦成績

藤井聡太四冠と渡辺明王将は2021年度に第92期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)でも対戦されています。

その時は、当時の藤井聡太二冠が渡辺明名人を3連勝で破り、棋聖防衛を果たされました。

その後、第29期銀河戦 (囲碁・将棋チャンネル主催) 決勝トーナメント準決勝でも対戦されており、渡辺王将が藤井四冠を破って決勝にコマを進めています。

2021年度のお二人の対戦成績は渡辺王将からみて1勝3敗となっています。

渡辺明三冠 ( 名人 , 王将 , 棋王) について

渡辺三冠 ( 名人 , 王将 , 棋王 ) は冬のタイトル戦に強く、冬将軍というニックネームもあります。

また、 名人戦はタイトル戦の持ち時間9時間、歴代最多11期獲得経験のある竜王戦はタイトル戦の持ち時間8時間と、持ち時間の長い将棋を得意にされている印象がほねほねにはあります。

また、タイトル戦出場39回、タイトル獲得通算29期 (歴代4位) ということで、歴史に残る名棋士です。

タイトル獲得、防衛確率も7割を超えており、タイトル戦自体を得意にされている印象があります。

藤井聡太四冠 (竜王 , 王位 , 叡王 , 棋聖) について

藤井聡太四冠はデビュー初戦から29連勝、史上最年少タイトル獲得など多くの史上初、史上最年少記録を打ち立てています。

2021年度も、 タイトル保持者として迎えた 棋聖戦を渡辺三冠相手に3連勝、 王位戦を豊島九段相手に4勝1敗で防衛に成功されました。

また、 挑戦者として迎えた叡王戦を豊島九段相手に3勝2敗、 竜王戦を豊島九段相手に4連勝でそれぞれ奪取に成功しました。

過去に登場された6回のタイトル戦すべてで奪取、防衛を果たされているというのは本当に歴史を変えていかれている最中なんだなと実感します。

結果予想

ほねほね
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藤井聡太四冠 が4勝3敗で 王将 を奪取されると予想します。

藤井四冠はタイトル戦でいまだ獲得、防衛に失敗したことがなく、藤井四冠相手に先に4勝を挙げることは非常に困難だと思います。

しかしながら、渡辺王将 も今年度藤井四冠相手に勝利を収められており、確実に先手番で勝利を収めて、おそらく第七局までもつれるのではないかと予想します。

持ち時間が8時間と長い王将戦では、序盤、中盤で長考されることも多い藤井四冠、持ち時間の長いタイトル戦にめっぽう強い渡辺王将ともに持ち味を発揮できる環境であると思うので、白熱した戦いが期待されます。

まとめ

まとめ

今回は、 第71期ALSOK杯王将戦 出場者、結果まとめおよびタイトル戦の結果予想をしてみました。

近年の将棋界を代表されるお二人の対決なので、今後の将棋界の行方を占う重要なタイトル戦となるかもしれませんので、要チェックです!

ほねほねは、将棋に関する記事として、

なども書いていますので、是非見られて行ってください!

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